アベマシクリブまとめ【薬剤師国家試験】
- 国試出題状況
- 名前の覚え方
- パルボシクリブとの違い
などを解説します。
アベマシクリブは国試では名前しか出てきてませんが、これから出題された時に対応できるようになる内容なので参考にして下さい。
アベマシクリブの国試出題状況
アベマシクリブはそもそも国試への出題がほとんどなく、この前の110回で選択肢に出てきた程度です。

類似薬のパルボシクリブも直接問われたことはありません。
しかし、一度国試に名前が出てきたので今後理論や実践で問われる可能性はあるので注目です。
名前の覚え方
アベマシクリブは「アベマ」「シクリブ」に分けて覚えましょう。
アベマシクリブは進行または転移性乳癌に適応があり、この英名から「abema」という名前が付きました。

アベマシクリブのステム

~シクリブはサイクリン依存性キナーゼ阻害薬のステムです。
サイクリン依存性キナーゼ阻害薬は英語にすると
cyclin dependant kinase inhibitors
でこれを取って「-ciclib」と名付けられました。
サイクリン依存性キナーゼの働き
そもそもサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の働きは、
- retinoblastoma protein(Rb)をリン酸化
- Rb-E2FからRbが解離
- 細胞周期の進行に必要な遺伝子群の転写開始
※retinoblastoma:網膜芽細胞腫
Rb:がん抑制遺伝子
網膜芽細胞腫の原因遺伝子として発見された。
を介してがん細胞の増殖を促進する。
これを踏まえてアベマシクリブの作用を考えると、
アベマシクリブはこのCKD4又はCKD6を阻害し、乳癌細胞の増殖を抑制します。
パルボシクリブとの違い
アベマシクリブと同じくCKD阻害薬のパルボシクリブの違いは大きく適応と使い方です。

日本での発売は
パルボシクリブ:2017年
アベマシクリブ:2018年
でパルボシクリブの方が先です。
2019年に間質性肺疾患でブルーレターが出た
アベマシクリブは2018年に発売され、その1年後に安全性速報(ブルーレター)による医療従事者への注意喚起が行われました。
同薬は発売から約半年で約2,000人が使用し、重篤な間質性肺疾患が14例、うち死亡例が3例報告されています。
ブルーレターでは、間質性肺疾患の初期症状である呼吸困難、せき、発熱に注意し、胸部X線検査の実施など患者の状態を十分に観察するよう求めました。
※間質性肺疾患は間質性肺炎よりも広い意味で使われる用語です。

ブルーレターは国試で頻出だよ!
106回必須に伏線?
106回必須に「ラモトリギンとブルーレター」に関して問われていましたが、
選択肢に「間質性肺疾患」と書かれていたので今後アベマシクリブと絡めた出題があるかもしれません。

アベマシクリブはOCTの基質

ベージニオ(アベマシクリブ)による血清クレアチニン濃度増加の機序は?より引用
アベマシクリブは有機カチオントランスポーター(OCT)やMATEを阻害することが分かっています。
構造を見て分かる通り、アベマシクリブには多数の窒素元素が存在するのでカチオンになりやすいことが理解できます。

まとめ:今後の出題に注目

今後国試に出題される可能性は十分にあるので、今回の内容をメモしておきましょう。

